百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々

3月21日 酒と孤独

最近またぼちぼち人とお酒を飲むようになってきた。

約束したわけでもなく、ただ行きつけのお店のカウンターに座ると気がつけば知り合いと会ってお酒を飲んでいる、という日々。

 

そんななかで今日は初めましての方と会話した。向こうから話しかけてきたのだった。

その交流が暴力的な絡み方だったので度肝を抜かれたし、そのときには少しむかっとした。

だけど夜眠る前に今日の出来事を思い返していたら、その人のことを考えて勝手に悲しい気持ちになった。

ハリネズミを連想する。あるいはヤマアラシ。お腹がとても柔らかい。

もっと自分を大切にしていいと思う。

まあ数十分話した程度で何がわかるというものでもないからこれは妄想なんだけど。

 

 

たいした覚悟もないくせに他人を癒すだとか、救おうだとか、そんな傲慢で無知蒙昧な自分がいつでも恥ずかしい。

「自分が一生のうちに影響を与えられる人の数はどれくらいだと思う?」と質問してきた大学の先輩のことをときどき思い出す。正確に言えば、その質問は私が直接受けたのではない。先輩が別の先輩に問いかけていた言葉だった。

その先輩は自殺か事故かわからない形で数年前に亡くなった。

先輩曰く、人が一生のうちに影響を与えられる人は多くて1、2人だと。

 

自分の問題は自分でしか乗り越えられず、自分の機嫌は自分で取るしかない。

(それでも苦しんでいる人を助けたいという気持ちは本当なんだと信じたい。ときどき、それすらわからなくなることがあるけれど)

 

 

好きな人の姿勢にはいつも感銘を受ける。自分の心を自分で守ろうとするところ、手助けは借りても深いところまでは踏み込ませないところ、最後は自分で乗り越えようとするところ。

彼と出会ったことで私は自分の奢りや思い上がりを知ってとにかく恥ずかしくなったし、そのように生きたいとがんばってる。

だけど困っているときには支えになりたい。黙っていても横にいたい。

 

葛藤するのはお酒を飲んだせいか。