百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々 (web→ https://lit.link/okapindia)

8月10日(土) 実家にこもる

昨日から実家に帰ってきた。

山中にあるのでちょっと不便なのだけど、それでも車を出せば30分ちょいで軽井沢に着くので僻地というほどでもない。夏は涼しく冬はとんでもなく寒い。冬好きの私としては本当に良い家だなあと思っている。

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今回は長めに、2週間くらい滞在する予定だ。実家にいるあいだ、できるかぎり論文を書き進めようと思っている。

 

思うに、私には好きなことが多すぎる。

酒を飲むこと、食べること、人と話すことが好きで、夜は外に飲みに行く回数が同年代の女性に比べて多いと思われる。店主と打ち解けたり知り合いになることも多くて、今夜はあの店に顔を出そう、今日はあちらに、といろんな店を渡り歩いている。友達もいるし恋人もいて、彼らと過ごすのも楽しい。

本も好き、音楽も好き、ゲームも好きだし、散歩も好き。コーヒーも好きで新しいカフェを見つけるとわくわくする。そして家事、特に料理と家の整頓も好きである。

もちろん執筆も好きだ。思考することも好きで、だから論文を書いている。それから内省すること(自分に向き合うこと)も好きで、ノートには日々の思ったことや感じたこと、なんでそう思ったか、などをよく書き記している。

 

そういう「好き」がたくさんある生活は、私の人生をいつもキラキラさせてくれて、なんなら私の命の糧になっていると思うけど、今ここでは論文に集中したい。だから家事を親に頼ることができて、友達も恋人も飲み屋もない、山の中の実家に帰ってきたのだ。

私は優先順位をつけるのが下手だ。あれもこれも大切で、物事を天秤にかけたり、これだと思うものを選び抜くスキルが弱いと思う。

それは私のやさしさであり、私の美徳である。だけど「ここぞ」というときに「これだ」と思うものを決めてそれを貫く覚悟が必要な場面や瞬間もあって、そのときの決断や責任が自分の道をさらに明るく照らすランプになるような気がしている。(少なくとも今はそう感じている)

高校生のあのとき、雷が落ちたかのような衝撃でもって「インド」に一目惚れして、もうどうしようもない衝動と共に大学受験をくぐり抜け現在に至るように、「これだ」と直感的に思ったものを信じて駆け抜けること。自分の直感を自分だけでも信じてあげたい。

それが今は「研究に集中すること」で、その先になにか道があるような気がしている。

 

ここまで書いていて思ったけど、私は「これだ」と思ったものを選び抜くことに時間が掛かったり、回り道をしたり、腹を決めるまでに時間がかかったりしつつ、決めたことはやり抜いてきたなあ。

それもまた一つ、私の美徳だ。

 

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