百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々

3月30日 下北沢の夜と言葉

仕事の後、知人のライブを見るため下北沢へ急いだが、とっくに終演していた。ライブ会場から帰ろうと彼女らの待っていたエレベーターの中から私が飛び出して、エレベーターホールで顔を見合わせる。そして飲みに行く。

 

彼や彼女らの作る歌詞が好きな私は、これまた言葉の扱いが素晴らしい知人も合流しての飲み会に終始にこにこで、話を聞いているのがとても楽しかった。

たまに振られても私は会話におけるセンスというものがないので、適切に投げられたボールをハンマーで砕いて壊すか、もしくは教本通りのスイングで打ち返すような行為をしていた。いずれにせよキャッチボールにはならない。

 

帰り道、バーのマスターが「あの人は信頼できる人だ」と言っていて、全然違うことを思い出した。

 

 

西荻窪で飲んでいて沢山の人と話をするけれど、心の奥のひだに触れるような会話ができるのはごく数人だ。心の奥をきーんと弾くような言葉を生み出す人たち。

世界について、人について、生きているというこの圧倒的な事実について、言葉はよく響く。

 

 

ライブ帰りの知人がひとり、うちに泊まってくれて嬉しかった。帰り道、彼女と夜桜を見た。

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