百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々

6月4日と5日(呪いの言葉と時間)

だいたい毎日1時過ぎから2時の間に、夜道を大声で歌いながら自転車で走り去っていく人がいて、その一瞬のイントロドンな曲当てクイズを私はまあまあ楽しみにしているのだけど、今まで一度も曲が判明したことはない。最近薄々感じているのだけど、どうも彼は音痴のような気がする。今日も今まさに駆け抜けていった。

 

最近、「食べる」ということに興味がむいている。飲食を楽しんでいるという意味ではなくて、というか今日も夏バテ気味でほとんど無理やり食べたけど、そうじゃなくて、何を食べたかによって自分の体がどう作られていくのかに興味がある。骨を折ってからだと思う。何を食べているから怪我の治りが早いのだろうかとか、そういえば前日にこれを食べると体がすんとする気がするとか。

化学調味料に特に抵抗はないし、ファミチキが好きだったりするから「化調やコンビニ飯は一切食べません!」なんて思わないけど、ただ自炊するときには使わないでいる。それは自分で化学式だとかの「仕組み」を理解できていないものを使うことへの違和感のようなものだ。先月からもうずっといろんな事象に想像力を働かせて、それを文章化する(この日記を書き続ける)訓練をしていて、そうした中で想像できないものを使うことに疑問が沸いているのかな。

週一ベジ生活を始めたのも「特に理由はない」とか言いながらやっぱりあったのだなと思う。私はにぶちんなので自分の心ですら時間をかけて観察しないと何を思っているのかわからない。

 

そう言いながらもよくわからない物が組み合わさって出来ているスイカバーを食べた。この家は風がよく吹き抜けて、フローリングに寝転がると気持ちいいが、スイカバーは畳に寝転んで食べたい。

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◼️今日の出来事

・昨日今日とインドサンタナ関係の仕事や用事に時間を振り向けた。昨日はサンタナトーク配信番組で2週続けての出演、今回はホストとして出させてもらった。南インドのことは詳しくないので、ゲストの南インド好きの人のトークと写真にひたすら相槌を打ったり感心したり感動したりしていた。配信後の打ち上げが一週間の楽しみになっている。

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・今日やっと来週のヒンディー語授業のスライドがほぼ完成した。教材作りは意外と向いているのか楽しくできているけれど、難しいし時間もかかる。

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「お前は人に教えるの向いてないよ」と過去のパートナーに言われたことがある。彼は私にいろんな呪いの言葉を放っていて、ふと思い出しては心が暗くなる。人を育てるのに向いていない、わかりやすく話せないから教職は向いてない、要領が悪いからこういうことはするな、などなどなど。お別れして一人になっていざ「お前には出来ない」と言われたことをやってみたら意外と出来ている。そりゃそうか、最初は出来なくても積み重ねれば少しずつ出来ることは増えるのだ。去年の夏から流れ出した時間が、私の自信や自尊心を少しずつ回復してくれている。

・今夜は満月だ。窓から眺めていたら我が家の猫様がそっと寄り添ってきて、二人で月をぼんやり眺めた。

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◼️今日聴いた音楽(印象的なものだけ)
・本気のラブソング / 眉村ちあき

・センチメンタルクライシス / halca

・三原色 / PELICAN FANCLUB
 
◼️今日読んだもの
 『今日のトーテミスム』1章読了

要はトーテミスムと名指された現象は実在していなくて、別の信仰体系を混同したり切り取ったものにすぎない(だからこの章のタイトルは「トーテミスム幻想」となっている)という話を、注意深く様々な地域の例を用いながら展開しているのだろうけど(そしてレヴィ=ストロースお得意の構造の抜き出しを披露しまくっているけど)、たったそれだけのことを言いたいのに話が長い。レヴィ=ストロースってもし居酒屋で絡まれたらまじで敬遠したいタイプのおっさんだな。
 
◼️今日のアニメ・ゲーム他
 何も見てない、していない。ということはテレビの電源2日間入れてない。
 

ごろごろする時間をもっと削らないといけないけど、バテ気味できびきび動けず。低気圧の時にも体が重くなって動けなくなるし、ほんとダメだな。

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