百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々

12月15日 高円寺の寿司

最近よく高円寺に出没している気がする。

以前お世話になった学校の先生方とプチ忘年会を楽しんだ。「たくさん飲み食いしてください」と言われたのでそれを言葉通りに受け取って、お寿司をたらふく食べ、がぶがぶとお酒を飲み、デザートのリンゴは周りの人のぶんまで平らげ、お腹が太鼓のように膨らんだ。

 

その太鼓を抱えて銭湯「小杉湯」へ。

実は先週も行っている。会社員だった頃は会社帰りの遅い時間に銭湯に立ち寄って癒されていたけど、最近めっきり遠ざかっていた。

 

西荻窪にはかつて天徳湯というなんてことはない銭湯があった。なんてことないながら創業70年を超える貴重な銭湯で、あちこちにジャイアンツの気配が漂っていた。そんな心休まる平凡な銭湯も突然なくなって今は無機質なコンビニになった。

「日本を守る」とか「文化を大切に」という政治家は一体日本の何を守りたいのか、日本文化とは何であると考えているのか、教えてほしい。過激なことを思いながら湯に浸かる。

 

第一に人の生活。

人の生活、生きている世界、その人から見える世界に興味がある。現場に興味がある。机に縛り付けられて事務作業というものは私にはできない、向いてない(実際には多分とても向きすぎているからこそやりたくない)、向いてないことはやりたいと思えない、やりたいと思えないことはやらないと会社員を辞めたときにもう決めているからやらない。

 

ふらり西荻窪からなんとなく歩いて帰宅。

傷つけたくないと言いながら宙ぶらりんなのは輸血しながら血を流し続けるようなもので、だけど支えたいと言いながら追い詰めるのも同類で。滑稽。

人の世は滑稽。人生に正解はない。

 

今日聞いた話、江戸町民文化と貴族文化の話が頭を駆け抜ける。

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