百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々

9月4日~6日のはなし

■9/4(金)
本日は午後から学校をさぼり(なんと午後も授業があるんだそうです。
うちのクラスは全員さぼっていただけでした。しかし今日もさぼる私!)、同じ学校に通う日本人と香港人の友達と共に、Lajpat Nagarへ買い物へ。
一緒に行った日本人の子はかなり小柄で、服のサイズもXSなんですが、インドだとなかなかこのサイズがないみたいで、Lajpat Nagarほどの大きいマーケットでも探すのにかなり苦労しました。
買い物の後はカフェでぼんやりして、そのあとレストランに行って久々の中華料理(ただしインド風)を食べて解散。いつもより多めにお金を使ったとはいえ800ルピー程度で済むという、インドの物価には改めて驚きの一日でした。(ちなみに普段は300~400ルピーで十分)

ブロークンな英語しか話せない私が今日一日がっつり台湾の子と会話していて思ったんですが、大切なのは語学力じゃなくて、会話しよう・相手の話を理解しよう・相手に話を伝えようとする意識みたいなもんで、これが所謂「コミュニケーション能力」なのかなあと。
もちろん語学がないことを開き直るんじゃなくて勉強する努力も必要なんだけど、語学ができないから会話しないんじゃなくて、できなくても会話しようと思うところが出発点なんじゃないかしら。
だとすれば、日本の教育は英語の早期学習を推進しているけど、大切なことはもっと海外の人と交流する機会自体を増やすことのはず。生きた体験に基づく学習の機会が日本には少ないよなあ。
「教科書通りの英語を話さなきゃだめだ!」という思い込みが強すぎるとかえって自信を喪失してしまうけど、カタコトでも会話ができれば自信が湧くし、ますます英語を話したくなる(=勉強したくなる)んじゃないかなあ。

などと、たまには真面目なことも考えてみるのですよ。

 

■9/5(土)
今日はクリシュナ神の生誕祭とのことです。日中はあちこちのヒンドゥー寺院で飾り付けやら炊き出しの準備やらをしていて、街はかなり賑やかでした。そんな街中を横目に私が向かったのは地元の警察署。みんなも悪いことしたらちゃんと出頭しよう!いや、私は出頭したくて来たわけじゃないんですが。

先日のFRROでの登録時の日記にも書きましたが、無事に外国人登録証明書が発行されて安堵する私に、係員が言った謎の言葉。「あとでちゃんと警察行ってね」
なんのことかと学校の友人に聞いたりネットで調べてみると、どうも外国人登録の正式な手続きとしては地元の警察に行って「外国人がこの町に住んでまっせ」という登録が必要なんだそうな。が、FRROにはルーズな係員が多いらしく、普通は略式で登録を済ませてくれるので警察への届け出は不要な人が多いらしいです。つまり選ばれし人々(=運が悪い人)のみが警察に行けと備考欄に書かれるのだそうです。
なんて運が悪いんだろう。。

そういうわけで、途方にくれながら警察署に行き、登録のために必要な書類をワンセット貰って帰宅した次第です。また面倒な作業が始まるわけですね。
ちなみに、警察がこういう登録などの事務作業対応をしてくれる時間(オフィスアワー)は平日の朝10時から昼13時まで。短かっ!うらやましかっ!

さて、夜はクリシュナの生誕をお祝いで家の近くのヒンドゥー教徒の寺院に行ってきました。相当リアルな像が置いてあるな、しかも首も動くのかすげえな。。と思っていたら、人間がクリシュナ神の像に扮していたのでした。さらにその像に扮する子供たちに突如お菓子を配り始める謎のおばはんが登場。困惑しつつ受け取る子供たち。
彼女の出現によって聖なるクリシュナ神の誕生日はいっきにハロウィンパーティーと化したのでした。めでたし。

 

■9/6(日)
本日は学校の日本人の友人に誘われ、はるばるグルガーオンまでBBQに行ってきました。
ちなみに、デリー郊外のノイダやグルガーオンは、日本でいう埼玉県さいたま市みたいなもんです。なにか愛着を感じます。

デリー在住の日本人の集まりですが、学生は私と学校の友人だけで、あとはみんな駐在員でした。そして不思議なことにほぼ全員が関西出身。もしや関西系日本人の集いなのかと思いきや、単に草野球仲間が集まっているということなので、要するにデリーにはおもしろ日本人が駐在員として派遣されやすいということですな。

さて、グルガーオンがあるハリヤーナ―州は法律で牛肉を食べることはおろか所持すらも禁止されています。仮にも世俗主義国家を謳うインドで、ヒンドゥー教という特定の宗教の習慣を法律化していることについては倫理的に問題があるとはいえ、法律は法律なので処罰されます。
が、なんと今回のBBQでは牛肉がガッツリ出てきたのでした。どうやらこの日本人コミュニティにいる誰かが卸売業をやっているらしく、その人がタイから輸入したとのこと。
そんなわけで心行くまで牛肉を堪能し、ビールや白ワインもたしなみ、なんとも素敵な休日になったのでした。誘ってくれた友人に感謝です。

でも、一言だけ言いたい。
直射日光ガンガンの昼下がりにBBQは暑い!!暑いよ!!!死ぬかと思った!!!

 

9月1日~3日のはなし

今回のから複数日ぶんをまとめて投稿します。

 

■9/1(火)
本日ようやく外国人登録だということで、朝からFRROに行ってきましたが、結論から言って、登録はできませんでした。
受付で1時間待った後のまさかの書類不備の通告。しかも、大家さんから散々「no problemよ」と言われていたあの賃貸契約書が引っかかりました。

係「この書類はダメだ。有効じゃない」
私「え、なんで?サインもしてあるよ」
係「ノータリゼーションされていない」
私「は?なに?のーたりん?私が?」
係「違う。お前は裁判所に行ってこの書類をノータリゼーションしなくてはいけない」

ノータリゼーションの意味を調べたところ「公証」とのこと。
待て、日本語でも意味がわからん。
さらに調べたところ、どうも賃貸契約書などの書類はただサインするだけじゃダメで、公証人が「この書類は有効だよ」と書類を有効化する判子を押さなきゃだめらしいのです。
そんなこと知るかっつーか大家あああああ!とぶちぎれつつ大家に電話しましたが、もうこの状況では怒っても仕方ないので、Tis Hazariにあるデリー裁判所に行ってきました。

書類の公証作業は裁判所内で行うわけではなく、裁判所の建物の裏手で事務所を出している公証人のところに行くのですが、日本のオフィスを想像していると面食らうようなごちゃごちゃした場所でした。
同じスペースにある弁護士の事務所も「場末の飲み屋か?!」ってくらい猥雑な雰囲気を醸し出しているんですが、公証人の事務所はそれ以上で、もはや半露店のオフィスなんかもあったりします。彼らのお給料が非常に気になる。
ちなみに公証作業はあっという間に終わりました。あまりにあっけなく終わったので、これで本当に大丈夫なのか逆に不安。

さて、私がインドに入国したのは8月19日なので、明日で丸々14日が経過することになります。外国人登録は14日以内(within 14 days)に行う必要があるので、明日がラストチャンスです。
これ過ぎたら強制送還されるのかなと係員に聞いたところ、罰金を払えば数日の遅延はOKとのこと。ただ、遅延が長期の場合は、理由によってはビザ取り消しだそうです。もうほんと勘弁してください。。

 

■9/2(水)
ようやく外国人登録が完了しました。登録作業は待ち時間含めて1時間半で終わりましたが、これまでに掛かった苦労(主に心労)を思い起こして泣きそうになりました。

昨日ようやく問題の書類をノータリゼーションしてからも、本当にこれで大丈夫なのか不安になりながらの登録当日。インドは斜め上から理不尽な要求を繰り出してくる国なので、今日登録が完了しない場合は罰金を払う覚悟で臨みましたが、結果はなんとか無事に登録完了。

係「あ、でも1か月以内に警察に行って住居登録してね」
私「は?なに?なんで?」
係「そういうルールだから」

よくわからないけどあと1ヵ月は猶予もあるし、とりあえず今日はこれにて無事完了ということにしておきましょう。(こういうギリギリに駆け込みでやろうとする態度が毎回災難を引き起こすのに反省しない奴)
無事に手続き完了したお祝いに、下宿先の近くに見つけた韓国料理のファストフード店でキムチチャーハンを食べたら、キムチが辛すぎてお腹を下しましたとさ。

 

■9/3(木)
久々の学校です。外国人登録の作業で丸二日とも授業を休んでいたこともあり、いったいどこまで進んだのかしらと不安になりながら出席すると、、全然進んでねえ!1ページも終わってねえ!逆にすげえ!

どうも昨日はオートリキシャーのストライキがあり、学校に来られなかった生徒が多かったため、ほとんど授業を進めなかったそうです。
そういうことで淡々と授業を受けましたが、やっぱり授業中に事務員が乱入してきてボーパールでのヒンディー語会議の集合時間について告知するなど、やりたい放題でした。

このボーパールでのヒンディー語会議ですが、詳細がほとんど何にも知らされていません。今日、ようやく集合時間が告げられたくらいです。しかも10日から開催と聞いていたので当日に行くのかと思ったら、列車の都合上、前日9日から出発だという。早く言えよ!そして列車の出発時間が朝の6時。なんと私の家の最寄りメトロの始発では間に合わない。だから早く言えよ!!!
しかも8日にはこの語学学校の日本人OBOGとの飲み会が予定されていたんですが、これでは翌朝の集合が不安です。しかし私は飲みます。ここで飲まなきゃ酒飲みの風上にも置けねーですよ。気合で頑張ります。

 

 

8月31日のはなし

今朝ようやく大家から賃貸契約書(住居証明の書類)を受け取ることができたので、2時間目まで授業を受けた後はFRROに行って外国人登録に必要な書類のスキャン&アップロードと申込書の代理記入をしてもらってきました。

インドに存在するありとあらゆる申請書は、わざとやってるんじゃないかってくらいわかりにくいのがデフォルトです。今回も、実は代理記入を頼む前に自分で書いてみたものの、何を聞きたいのかよくわからない質問があって不安ばかり膨らんだので、お金を多少払ってでも代理でやってもらうことにしたわけです。

書類のスキャンも、1ドキュメントあたり200KBまでという謎の縛りがあり、解像度を落としたりと色々苦労するので、これも代理記入の人にまとめてやってもらいました。

FRROは全体的に混んでますが、この作業にも人が殺到しており、また途中30分ほどサーバーダウンでネットが繋がらなくなったため、結局1時間半ほど待つことに。本登録の作業はさらに待つというので今からうんざりです。

でもFRROでの登録さえ完了しちゃえば、これで事務的な手続きは全て完了だから、やっと落ち着けます。早く落ち着きたい。。

8月30日のはなし

今朝はなんだかんだでまた大家とすれ違ったものの、外国人登録所(FRRO)もどのみち休みで、結局また予定のない一日となりました。

折角なので酒でも飲みに行こうと、ネットで調べて目を付けていた“Hauz Khas Village”に行ってきました。

オシャレなお店が多いエリアと聞いていたのですが、一番良かったのはなんと遺跡でした。マドラサ跡地とかフィローズ・シャーの廟があるんですが、遺跡に座って湖をぼんやり眺めるのはかなり気持ちよかったです。しかも入場無料。すごい。

遺跡から出た後はアートミュージアム(てか画廊)を覗いてみたりお店をひやかしてみたりしていましたが、良さそうなカフェ&バーを見つけたので真昼間から酒を飲むことに。

詳しくはまた別のところで書いてますが、以前行ったハードロックカフェより安い値段で美味しいお酒が飲めて非常に満足です。この店は外観が素敵で、内装もかなり凝っていたので、他のカフェ&バーよりちょっと高そうな印象です。もしそうなら、もっと安い値段でお酒が飲めるということで、それは本当にすばらしいことよ。。!

こういう店でお酒を飲んで気持ちよくなった後に遺跡に行ってお昼寝なんかできたら素敵だなあと思うけど、さすがにスリだとか怖いのでやらないように気を付けよう。日本でも酔っぱらって公園で寝てやらかしたことがあるので、頑張って自制します。

8月29日のはなし

今朝、賃貸契約書の受け取りをしようと大家の部屋を訪ねると、使用人が出てきて「大家はいないよ」とのこと。

私「どこ行ったん?」

使用人「ジャイプール」(デリーの隣にあるラージャスタン州の州都)

私「」

慌てて大家に電話すると、電話口で「ハッピーラークシャーバンダン!」と陽気な大家さんが出ました。しまった、今日はインドのお祭りの日で、みんな頭がお祭り状態になっているのか。

大家「いまジャイプールにいるの。一緒に来たかった?」

私「(質問は無視)賃貸契約書は?今日どうしても必要なんだけど」

大家「大丈夫、今日の夜には帰るから」

いや違うよ、日中に必要なんだよ。。夜に外国人登録所が空いてるわけなかろう。。

そういうわけで書類の手配は諦め、日中は駅の周りを散策しました。初めて行ったのですが、家と反対方向の駅周辺にはモダンなカフェやバーが立ち並んでいました。さすがデリー大学に近いだけあって、ちゃんと学生街してるんだなあ。

夕方は、現在デリーに駐在中の元会社の上司の家を訪ねました。

奥さんやお子さんに囲まれている元上司を見るのは何とも不思議なものです。

そこでガッツリおいしい日本食を遠慮なく、それこそお代わりまでして頂いてきました。天ぷら、鶏肉とニラのあえ物、鶏肉のミートボール、日本米にお味噌汁といった(インドでは)贅沢な品々を前に食欲がわかないわけがありません。しかしこれを作ったのはインド人の使用人だというからすごい。

しかし帰宅後、カレー味以外の食べ物に胃がびっくりしたのか少しお腹を下すという、順調に現地化が進んでいる体をまざまざと実感する羽目になった岡本でした。

8月28日のはなし

ようやく賃貸契約書ができたらしく、朝、家を出る前にサインを書かされました。細かいことが色々と書かれていて(インドのくせに!)法律用語も結構入っているみたいでよくわからなかったので、「よくわからんけど交渉ベースでいいよね?」と聞いたら「いいよ」とのこと。いいんかい。

さて、これで大家さんがサインして完成!今日中にWEBで書類アップロードして明日には外国人登録だ!

と思ったら、この賃貸契約書は裁判所のスタンプが押してないと有効にならないとのこと、明日の朝に改めて渡すと言われました。

さきにスタンプ押してから持って来いよ…!

さて、本日の学校では3時間目の途中に突然、校長先生と事務担当者が教室に乱入してきて全国ヒンディー語会議の参加者を募り始めました。

来月10日~12日の期間にMP州のボーパールでそういう会議というか大会(学会みたいなもの?)があるそうです。

よくわかりませんが面白そうだし折角の機会なので行くことにしました。ボーパールといえば、30年くらい前(?)に有毒ガス漏れ事件が起こったことで有名ですが、観光ではなかなか行く機会もない場所なので、物珍しさもあり。

それはそれとして、授業時間中に突然乱入してきて10分近く授業が中断されたことについて先生は抗議しても良かったと思うよ。

さて、金曜日の午後は授業が基本的にはないので、ショッピングモールをうろうろしてきました。

とにかく酒が飲みたいのでバーを探し、一人でも入りやすそうな“ハードロック・カフェ”で飲んできました。

詳しいことは別のところで書いたので割愛しますが、日本と比べれば安いけどこっちの物価基準で考えるとなかなか高いなあという金額でした。これが相場なら月に1回くらいしか飲めない。

オールドモンクの家飲みがやはり一番安上がりであるよ。

8月27日のはなし

岡本「賃貸契約書できてますー?」

大家「旦那がいま作ってるからあと1時間後に取りに来てね」

えーと、昨日は「もう出来てるけど事務所に忘れた」って言ってたような…。と思いつつ小さいことに突っ込んでたら本当にキリがないのがインドなので、おっけーおっけー1時間後に行くねと言って電話を切る。

余裕をもって1時間半後。

岡本「できましたかー?」

大家「いま旦那がオフィスまで書類を取りに行ってるところなの」

おいおいこの旦那さんまた忘れたのかよ。しかも大家さん、あなたさっき電話で「いま作ってる」って言ったよな。しかし細かいことに突っ込んでいたら(略)。

そういうわけで今日も賃貸契約書は出来ていませんでしたとさ。

ところで、なんと大家&旦那さんの部屋にはモニターがあって、この家に設置されている監視カメラの映像が映っていました。セキュリティーのためなんでしょうけど、監視されていると思うとやっぱりいい気はしないですね。

大家さんが見せたがらないですぐに消してしまったのでしっかりとはわからないけど、画面が10分割くらいされていたような気がする。廊下や食堂付近に2~3個カメラがあることは気付いていたんですが、もっと設置されてるということですな。

もし部屋にも仕掛けられていたら、部屋でこっそり酒飲んでもバレるよなあ。プライバシーの観点から日本じゃありえない話だけど、インドだと何が起こっても不思議じゃないので、その可能性も考えなくてはいけない。どこで酒を飲むのが一番安全でバレないのかな。。