百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々

J.Cresswell『Research Design』講読中

J.Cresswellのリサーチデザインに関する本を読んでまとめている今日この頃。

量的調査と質的調査の両方の良いとこどりをした混合手法を推してる研究者です。

 

社会科学の調査法を学んだところで、文化人類学のような人文科学の質的研究法とは相容れない部分も大きく、あんまり有意義とは言えないかなと。

ただ、研究の前提になる世界観(哲学的仮定)を知ることができたのは良かった。

VCCのヒンディー語

VCCのヒンディー上級クラス開講。初参加です。

「上級」とは言うけれど内容はサンスターンの中級(200 class)くらい。いろんなレベルの受講者がいて、中にはデーヴァナーガリーが読めない人までいたので、レベルチェックのために開講前にテストでもしたほうが良いんじゃないかと思ったり。

 

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八王子コヤステキバザールに出店

古本ユニット「漂流酒場」として出店させて頂きました。

あいにくの雨で人出は少なかったですが、わいわい楽しくやらせてもらいました。ありがとですm(._.)m

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11月25日のはなし(ナーナク・ジャヤンティ)

結論から言うとパキスタンにはビザ発給が間に合わないため行けず、ナーナクさんのお誕生日はデリーにて迎えることになりました。ナーナクさん、おめでとうございました。

折角なのでデリーにあるグルドゥワーラー(シク教徒の寺院)を色々とめぐってみよう!題して!デリーのわくわくグルツアー!!!

はい、ということで、デリーにあるシク教のグル(1代目~10代目)に歴史的に縁の深いグルドゥワーラーを体力と時間の許す限り回ってみようという、シク教に興味がない人からすれば本当にどうでもいい企画です。
ちなみに気になる参加者は私のみ、若干一名での開催と相成りました。

まずはNanak Piao Gurudwaraへ。ここはナーナクさんが泊まったバンガローの跡地に建てられたありがたいグルドゥワーラーだそうです。
なぜかデリーではバングラ・サーヒブが一番有名かつ人気なグルドゥワーラーですが、ナーナクさんの熱心なファンともなるとこちらの寺院のほうを参拝するようで、本日もパンジャーブ州から巡礼団がたくさん来ていました。
見た目はバングラ・サーヒブによく似てますね。なぜでしょうか。

次にSish Ganj Gurudwaraへ。9代目グルが時のムガル帝国皇帝に処刑された跡地に建てられたとされています。ちなみに9代目グルさんはグル・テーグ・バハドゥール、そうGTBさんなのです。いま私が住んでいるG.T.B. Nagarという街は恐らく9代目グルになんらかの縁があるということ。謎がいっぱいですね。

その次にRakab Ganj Gurudwaraへ行きました。ここもGTBさんに関係のある寺院です。ムガル皇帝に首ちょんぱで処刑されている9代目。彼の首を信者が持ち去って荼毘に付したという、その場所に作られたのがこのグルドゥワーラーだそうです。

疲れてきたのでこれで最後にしようと訪れたのが、皆さんご存知(?)、Bangla Sahib Gurudwaraです。ここは8代目グルに関係している寺院ですが、失礼ながら8代目は子供の頃に死んでしまったのでシク教徒の中でも8代目グルが何した人かよく知らない人もいるんではないかなと勝手に思っています。しかしデリー在住でバングラ・サーヒブの名前を知らないシク教徒はいないでしょう。それくらい有名で大きな寺院です。

 

はー疲れた。巡礼とか、大変だな。私やっぱり宗教に帰依するのは無理だな。

あ、ナーナクさんハピバでした。

11月9日~18日のはなし

■11/9(月)
本日は国際交流センター(Japan Foundation)で映画「祖谷物語―おくのひと―」を観てきました。日本ではミニシアターを中心に上映されていた作品なので、まさかインドに上陸するとは思わず、驚きました。しかも監督がデリーまで来てオープニングトークするという豪華仕様。すごい!!ありがとうインド!!!笑

というわけで映画の感想。
まずこれは当然ながらドキュメンタリーではなく“物語”であること。そして、境界の曖昧さ。この2点を鑑賞中に強く感じました。
境界の曖昧さというのは、たとえばファンタジーと現実、外と内、人と自然の境界線が、物語が進むにつれてそのうち混ざりあっていくこと。ネタバレになるので詳細は控えますが、かかしのシーンはあの映画の中でどうしても必要だったんだと思います。鑑賞後、本当は世の中に境目なんてないのかもしれないなあなんて思ったり。

映画の内容には大満足だったんですが、残念なのは上映環境でした。
やっぱりインドなのでそこまでクオリティーの高い上映はもともと期待してなかったんですが、それにしても酷すぎるなあと。
この映画は35mmフィルムで撮られたものなので、てっきり映写機を回すのかと思ったんですが、どうやらフィルムをインドまで持ってくることが出来なかったようで、DVDでのプロジェクター投影でした。
そのプロジェクターの光量が足りてなさすぎで、画面が全体的にぼんやりしている。恐らく映画向けのプロジェクターじゃないんでしょう。

映画自体が良かっただけに、画面上でよく見えない箇所などもあって、ちょっとイライラが募る上映でした。
でもこういうミニシアター系の作品がインドでも定期的に観られるなら、それこそ本気で移住しても良いくらいなので、今後もこういうイベントがあれば良いなあ。

 

■11/12(木)
昨日というか今日の明け方4時頃まで夜更かししていたせいで、目が覚めると12時半でした。学校。。
夜更かしというか、単純に眠れなかったというのもあります。なぜ眠れなかったか?

ディワーリーの爆竹がうるさかったからだよちくしょう!!!!

耳栓を買っておけという言葉の意味がよくわかった初ディワーリー体験でございました。
とにかくうるさい。ディワーリーは昨日11/11だったわけですが、日付変わった瞬間くらいからあちこちで花火があがったり路上から爆竹の炸裂する音が聞こえてきたりと、とんでもない騒ぎでした。
大きな爆竹が炸裂すると、恐らくその付近に駐車してある車の盗難防止用警報器が作動するようで、爆発音の後に「ぴよぴよぴよぴよぴようーうーうーうーぺぽぺぽぺぽふぁんふぁんふぁん」というサウンドが鳴り響くのも、いとおかし。いや、全然おかしない。単に腹立つわー。
11日の夜頃には「ついに世紀末がきたのか」ってくらい激しい自宅周辺の花火で、自室のドアがガタガタいってました。皆さん手持ち花火じゃ満足しないようで、各々のご家庭で打ち上げ花火をあげていらっしゃいました。「た~まや~」なんて言ってる場合じゃない、うるさい。笑

私は例のおばちゃん一家とディワーリーの夜を過ごしたんですが、プージャーが素朴で、子どもたちや兄ちゃんたちとキャッキャしながら手持ち花火とかやって、豪華な打ち上げ花火なんかより素敵だと思いました。
そんなほんわかした気分でいたのに、最後に「爆竹やろうよ!爆竹!」みたいな流れになり、結局はぎゃーぎゃー言いながら逃げ惑う羽目になりましたが。悪ガキどもめ!!!

 

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■11/16(月)
インドはあらゆることがRPGのクエストみたいで、楽しいと思えば楽しいけれど、時間に余裕がないと詰みます。

今抱えているクエスト1「日本からの荷物を受け取る」が1ヵ月掛けてようやくそろそろ終了しそうなので(まだ終了してなかったんだというツッコミは遠慮しておきます^^)、クエスト2「日本にワインを送る」を発動しました。
というか随分前から発動していたんですが、攻略を先延ばしにしてました。

エスト2に関する大きな問題は3つあって、
①荷物梱包用の段ボールが手に入らない(⇒これはそろそろ届く予定の荷物の箱を転用して解決予定)
②日本にワインを送ることがインドの通関的にOKかわからない
③日本での通関時に掛かる税金の処理方法がわからない
という壮大なクエストです。

②は運送屋の兄ちゃんも知らなくて、インドの通関に関するサイト見ても「Free export…No information available」ですってよ。Restrictedのリストには入ってないから行けるんだろうけど不安だ。誰か、インドから海外にお酒を送ったことある人はいませんか。

こういう難題を一つまた一つとクリアするのは楽しいけど、冒頭に書いた通り時間に余裕がないと詰むというか、イライラするし焦るしで、かえって上手くいかないと思うんですよね。あとは心にも余裕がないとストレスで禿げます。
ストレスフリーな楽しいインドライフを目指し、今日も頑張っていきまっしょい。

 

■11/18(水)
3年前、とあるグルドゥワーラー(シク教寺院)の運営者の一人に84年暴動のことでインタビューをさせて頂きました。彼は今やそのグルドゥワーラーの代表運営者の座に就いており、さらにはRakab Ganjというデリーの中でもわりと権威あるグルドゥワーラーにも出張オフィスを持っているという。要するに、かなり出世していたのです。笑

で、その彼はシク教の開祖グル・ナーナクの生誕祭(11/25)にあわせてパキスタンパンジャーブにあるナーナク生誕地にお参りに行くそうです。
シク教の発祥地でもあるパンジャーブ州は、1947年のインドとパキスタン分離独立のときに「人口統計的にはここから先はムスリム多いからパキスタンってことで」みたいな感じで州のど真ん中に国境線を引かれちゃって、シク教徒の聖地はインドとパキスタンの両方に点在することになっちゃったんですね。
つまりシク教徒の開祖の生誕地が、いまやイスラームを国教と定めるパキスタン国内にあるということです。

なんかシク教の話になると止まらなくなりそうなので端折ると、
「200人規模の巡礼旅団でデリーを発つんだが、お前も一緒に行くかい?」と誘われました。そりゃ行きたいよ!!!

ただ、旅団のリーダーに確認が必要なのと、外国人がインドでパキスタンのビザを取るプロセスについて彼が知らないので「ビザは自分で取ってね」という条件付きなのですが。
11/24に出発するらしいので、ビザは3営業日で発給してもらわないといけない。できるんだろうか…。明日とりあえずパキスタン大使館に行って確認してきます。パキスタン行きたいなあああああ!!!!