土日で大阪に出張して研究発表をしてきた。
研究者としてこの舞台に立つのは本当に久々で、戻ってこられた気がしてすごく嬉しかった。懇親会は途轍もなく緊張して、それがちょっと憂鬱だったけども。
その研究会の話を深く書こうと思ったけど、昨日今日と恋人との時間でいろいろと気づいたこと、知ったことがあり、感覚が温かいうちにそっちを書いておこうと思った。
私の恋人はひっそりとした優しさをもっている人だ。そして我慢強い。自分の忙しい状況やしんどい状態を、なかなか話さない。でも余裕はなくなるから普段と言葉遣いや態度は変わる。
そんな言葉遣いや態度の彼を私はよく責めるし怒るし悲しむ。彼はそれで自信をなくす。僕では私の望むものを与えられないと言わせてしまうくらい、彼のことを追い込んでしまったこともある。
優しくて辛抱強い彼は、私が落ち込んだり切羽詰まったりして彼にひどい態度をとっているときにも、それを受け止めて(というか受け流して)、会いにきてくれて、わんわん泣く私の頭を黙って撫でてくれたりする。
私は彼がしんどい状況の時に同じようなことは全くできてなくて、子供だったのは彼じゃなくて自分の方だったと今しがた思い知って、彼の深い愛情に涙している。
彼が金銭的に苦労していることは知っていたけど、数ヶ月前から仕事を増やしていたことをついさっき知った。ちょうどその頃、私は個展の開催準備に追われてパニックになっていて、彼に泣きついたら"冷たい仕打ち"をされた。LINEの返事がない、会いに来てくれない、私の望む相槌を打ってくれない、など。。
実際には彼も余裕がなかっただけだし、冷たくもなんでもないのだけど。
そういうことを、彼は言わない。後から私を責めるようなことも言わない。ただ笑っている、冗談を言って茶化して。
美しい強さと優しさだなと思った。そんな人がパートナーとして私のそばにいてくれることへの感謝と、自分も彼にとってそうでありたい、器の広く気高い優しさのある人間になりたい、という願いが湧いてくる。
人との出会いは人を変える。私は本当にこの人に出会えて良かった。常々思ってる。彼の人生にとっても私との出会いがいいものでありますように。これからも彼と素敵な時間をあたため、積み重ねていけますように。
そして忙しい彼の体調が本当に心配になったから、彼が私のそばにいるときくらいは何もストレスを感じない、心が休まるような時間をプレゼントしてあげたいと思う。