百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々 (web→ https://lit.link/okapindia)

9月23日(月) イベント、昼酒、喜ばせたがり

慌ただしく週末が過ぎていった。

先週と今週は週3回出勤してバイトをすることになっている。金曜日もこつこつと働き、少し論文を書いたりして、それから土曜日の街歩きイベントのあれやこれやを準備した。

 

こういう機会があるたびにはっきりわかるのだけど、私は事務作業というものが苦手だ。やる必要があることはちゃんとやっているし、できているけど、無理をしている。

場所の手配、その場所のオーナーとの打ち合わせ、チラシの作成や配布、資料の作成など、誰かやってくれたらいいのにーと思う。そういうのを自分でやらなくていいようになりたい。つまり「お膳立て」されたいわけだ。それくらい望んでもいいんじゃないかな、と最近思った。だって疲れてしまうんだもの。

 

土曜日のイベントは好評のうちに終了した。想定よりも人が集まってくれて嬉しかった。街にあるものを好奇心のアンテナをたてて眺めて、異国だと思いながら歩いてみると本当に面白いくらいたくさんの発見がある。それをみんなで持ち寄って発表することで、他の人に見えている世界を覗き見ることもできる。

すごく楽しくて、我ながら良いイベントだったなあと自画自賛。次回どこかでまた街歩きイベントをやりたい。インドでやってみても良いかもなあ。

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楽しいイベントと打ち上げを過ごして翌日曜日、バイトやイベントで人に会い過ぎた反動か、家から出たくなくなってしまった。

友達と公園でやってる国際フェスに行って遊ぼうかと思っていたけど、うーん乗り気じゃないな、と家でごろごろしていたら、恋人が遊びにきてくれた。

 

作りおきのお惣菜をつまみに、一緒に家で昼酒を飲んだ。らっきょ、人参ナムル、いんげん胡麻和え。美味しい美味しい、と彼が食べてくれたことが嬉しくて、胸にぽっと温かい灯がともる。

彼も買ってきたピザをカリッとサクッと温めてくれたり、らっきょを刻んでクミンとあえたおつまみを作ってくれたり。

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お惣菜を出すとき、ほんの少し、勇気がいった。私は私の作るものを美味しいと思うけど、彼の口にあうかなあ。彼は美味しいと思ってくれるかなあ。料理下手だと思われたらどうしよう。もう食べたくないと思われたら…

それは杞憂で、彼はどれも美味しいと言って食べてくれたのだけど、もし彼が美味しいと思わなくても私はそれでいいと思える強さがほしいなと思った。

と同時に、どうしても人に喜んでほしいと思う自分がいるのも事実で、喜ばせようと一生懸命になって疲れてしまう自分がいることも事実で、全てがこの私なのだ。

イベントの準備で一番苦痛だったのは、場所決めや場所に関する打ち合わせ、イベント主催者と場所を貸してくれる人との間に入るやりとりだった。関わるあらゆる人を喜ばせたいと思い、過度に緊張して力を入れすぎる私の特性ゆえに。

 

彼や友人は私のことをわかってくれている。そう思えることが最近増えて、彼らと過ごすことが苦痛じゃなくなった。たとえ私が美味しくない料理を出したとしても、それが私の全てだとは絶対に思わないだろうし、そんなことで悲しませたり嫌われたりしないだろうと信頼できつつあるから、彼におつまみを出せたのだと思う。

 

少しずつ、私らしいスモールステップで、私は着実に世界を信頼しつつある。

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