日々に充足感をおぼえる今日この頃。
金曜日は朝4時半に起きて、友達と三鷹からウォーキングで田無神社へ行った。
田無神社まで1時間ちょうどで到着。直線が多くてほぼ迷わない。玉川上水に沿って歩く道が気持ちよかった。
歩いていればどこでも辿り着くなあと、当たり前のことに感心する。ウォーキング大会に出ることを決めてよかった。歩いてどこにでも行けることの自由を楽しんでいる。
田無神社は有名なパワースポットらしい。境内はさほど広くないものの、花手水やウコッケイ小屋、土俵など見どころたくさんで、なでるとご利益のある犬や龍などのモニュメントもあった。心身の健康と、心に抱き続けている願いの成就をお祈りする。
早朝の神社は静かで凛としていて、祈りが届きやすそうだと思った。祈りのある空間は心地よくて好きだ。
境内には御神木が5本もあり、それぞれ触っていいとのこと。ありがたやありがたやと順に触っていくと、一番大きな木が妙にすーすーしていて明らかに他の木と感じが違っていた。なんとなく、こいつがボスだなと思った。
翌土曜日、高円寺のコクテイル書房さんで、月永理恵さんの著書『酔わせる映画』の出版記念トークライブへ行く。
月永さんの執筆された記事は、10年前に『映画酒場』というZINEを買ってからたびたび拝見していたけど、今回初めて本を出版されたとのこと。私もいつか本を出したいと心に抱き続けているのだが、「そんなことできないのではないか」「無駄なあがきでは」と不安を囁いてくる頭がいて、その不安に飲まれそうになるときがある。
それでも自分の好きなこと、心の満たされる文章を書くことが、いつかより多くの人に言葉を届けるための土台になると信じて、今もこつこつ日記やnoteや論文を書き続けている。
一緒に行った友人の、「好きなことを書いていたら出版につながったんだろうね」という言葉に元気をもらう。この友人は勘が鋭い。彼女がそう言うならそうなんだろう。
心に正直に、好きなことを書いて、その「好き」が誰かの心にぽっと優しく火をともすように。私も地道に書きたいことを書き続けよう。
西荻に戻り、その友人とうちで宅飲み。木曜の夜もこうやって飲んだな。
彼女とはインスタで知り合い、個展で初対面し、一週間前に初めて飲んだというのに、もうすでに3回も宅飲みをしている。延々と話ができて楽しい。なぜか気を遣わないで済む。感性も似ているから、話していてとても楽なんだ。
どうしてもチャプチェを食べたくなって作る。カツオもクジラの肉も食べ、クジラの骨を思い浮かべながら日本酒の酔鯨を飲んで空にした。
友人から「あなたには鳥取があうと思う」と言われたので、今年中に鳥取に旅しに行くことにした。汽水空港という本屋がとてもオススメだという。湖のほとりにある空港と名の付く本屋、というだけでもう十分に行きたい気持ち。
そのまま西荻の町に繰り出してLes Corbeauxで軽く飲む。
詩人がいて、もうすぐ詩の本屋を開けるのだと言っていた。とても素敵だと思った。その詩人が私のZINEを買ってくれたことがとても嬉しくて、それだけで今日は「良い夜だった」と言えるねえと、胸をいっぱいにして帰宅。
そう、良い夜だったのです。