百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々 (web→ https://lit.link/okapindia)

7月2日(火) 個展と疾走

初めての個展が無事に終わった。

先日出版したZINEを手に取ってくれた方が、知り合いのギャラリーで個展をやったらどうかと声をかけてくれ、出版記念の写真展をやることになったのだ。

不精と不器用があいまって、ブログやnoteでろくに告知できないまま気づいたら始まって気づいたら終わっていた。疾走感がある。

 

実際、個展をやることが決まったのが3週間前、ぽつぽつ告知を始めたのが2週間前、オーナーさんと打ち合わせたり写真の印刷などを始めたのが個展開催の1週間前だ。

しかも合間に私は北海道へ行っている。学会が北海道大学であったからなのだけど、それを口実にまあまあ飲み歩いた。

 

フライヤーやポスターも自分で作り、これはデザインのいい勉強になった。奥が深いな。

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写真をどこで印刷したら良いのかもわからず、いろんな人にアドバイスを求めて助けてもらった。この場を借りて改めてお礼申し上げます。

 

それにしても自分で印刷した写真をスチレンパネルに貼り付ける作業は大変だった。

別にパネルは切れやすいし入手しやすかったし、たいしたことなさそうなのに、超絶不器用な私の手にかかるとどうしてもパネルがまっすぐ切れず、写真をまっすぐ貼れず、そして糊が写真にくっついて印刷し直しになったりと、地獄のような作業だった。たくさん泣いた。

 

個展には大勢の方々に来ていただいた。

知り合いも、初めましての方も。そうして本もたくさん手に取っていただき、ついに販売冊数が50冊を超えた。がんばって100冊まで売ってみたい。

 

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個展をやっている期間つくづく思ったのだが、好きなことややりたいことだけで生きていくことを諦めてはいけないな、と。

そして私にとって当たり前にできることやただ好きでやっていることが、誰かにとっての苦手なことで誰かの助けになるものだったりする。

保坂和志がなにかの小説で書いていたけど、算数ができないなら算数できる人にやってもらえばいいんだと。あの作品はなんだったかな、『カンバセーション・ピース』だったかな。

 

そんなことを思いながら駆け抜けた1週間だった。

昨日から下半期が始まり、セミはまだ鳴いていない。

 

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