百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々

7月6日 さらさらの星

七夕について考えるとき、「きらきら星」と「笹の葉さらさら」がよく頭の中でごっちゃになる。星がさらりさらりと鳴っているような気がしてくる。

星は確かに地球から見る分には細やかで、輝く砂粒のように見えて、こすりあわせたら「さらさら…」と鳴りそうな気もする。

 

だけどあいつらは燃えているのだ。宇宙空間で、真っ暗な黒い闇の中でごうごうと燃えている。地球から見えるくらい激しく燃えているんだから、ほんと、ごうごう鳴ってると思う。

そう考えるといつも勇気が湧く。

星は七夕の夜もごうごうと燃えている。

 

 

星に勇気をもらいながらここ最近の出来事を振り返る。とても悲しい出来事があった。

まだ実感の湧かない身体で空を見て、暗闇で燃える石の塊を想像して、どちらも途方もなく現実離れしているように思えて、現実に戻るべく豚の肩ロースを煮た。豚肩ロースがどこのスーパーでも安かったから。

 

かつて私は料理が下手だった。今も特別に上手とは思わないけど、自分の食べたいものを作れるようになったことが嬉しい。

私は要領が良くない。ひたすらに場数を踏むこと(しかも人より多く場数を踏むこと)でしか成長できない。

 

でもそれで良いんだ。

 

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