百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々

8月28日 今日はいい日

いつか未来で今日という日を振り返ったとき、ここが転機だった、この日があったから今の自分がいるのだと思えるだろうな。

そんな素晴らしい日だった。

 

子供の頃から傷口をアルコール消毒するのが嫌いだった。水で洗い流すのも嫌い。なぜなら痛いから。

注射も大嫌いだ。腕に刺さるあの痛みがとにかく嫌い。

 

本当はそうしたほうが良いことを知っている。傷口が化膿すればもっとひどい痛みがくるし、予防接種を受けないでインフルエンザにかかれば命を落とす危険があるほど苦しい。

だけどそれは確率の話だから、化膿しないかもしれない、インフルに罹らないかもしれないという可能性にすがって、確実なちょっとした痛みを避けて生きてきた。

痛みと向き合ったあとは不安から解放されて心が軽くなることもわかっていたのに。

 

子供の頃からそうやって逃げ癖がついていたんだ。そう気が付けた今日はしみじみと改めていい日だったと思う。

決意を表明するのにもってこいの日。

 

もう私は素の自分を見せるのを怖がらない。諦めないと決めたものを心に宿し続ける。なにがあっても未来を信じる。

そうしていつか心から幸せだと思える穏やかな暮らしを送る。

 

今日は本当にいい日だった。