朝から心のほわっとする写真を見る。温度や香りの伝わってくる写真だった。ああ、ああ、と思う。この感情はまだ言語にしないほうがいい。
人が何かを「言語化できない」と思う時、それは単に語彙など知識が足りないだけでなく、胸の内にまだとっておきたい、言語でカテゴリーを与えたくない、感覚的なものとして据え置くしかない、という意味も含まれるのだと思っている。少なくとも私はそういう意味も込めてこの言葉を用いている。
散歩の途中にフキノトウを見つけた。これでふき味噌を作ろう。料理をもっともっとしたい。食べること暮らすこと。
立春の前日が節分だから今年の節分は2月2日です、と書いてあるポスターを見た。知らなかった。節分イコール立春の日だと思っていた。知らないことがまだまだたくさんある。
日々知った新しいことを、新しい世界の見え方を、話したい人がいる。だけどコロナのせいもあって頻繁には会えず、会うと他の話したいことをたくさん話して時間がなくなってしまう。
明日、写真を送ってみよう。
冬は蒸し料理にかぎる。しかし春も蒸し料理にかぎるし夏もそう、秋も。
せいろは良い。蒸籠という漢字も良いし、難しそうな漢字なのに平仮名だと「せいろ」とふわりほどける語感であるのも良い。
せいろは香りが良い。
このあいだ職場の人からいただいたレモンを塩と砂糖とにそれぞれ漬ける。庭の木に生ったレモンだそうだ。嗅ごうとして鼻先に持っていったら「洗ってから食べたほうがいいよ」と、いつも職場でリンゴをまるかじりしている私ならではの注意を受けた。レモンの皮は苦いのでさすがにまるかじりでは食べないよ。
レモンを切りながら考え事しているうちに涙がぽろぽろ落ちてきた。瓶の煮沸消毒で鍋がぐらぐらぐらぐら鳴っている。本当にぐらぐらと鳴るのだ。試してみてほしい。
今日は思うことがたくさんあった日だった。
夏用毛布じゃ心許なくなってきた
— ok (@manie_okmt) 2021年1月9日
幸せのかたちは人それぞれ。私は人とご飯を食べたい。はやくそんな当たり前が戻ってくるように。
— ok (@manie_okmt) 2021年1月10日
いとしい日常よ
— ok (@manie_okmt) 2021年1月10日
いくつか新しくアプリをDLしたり消したり。家事やら仕事やらのあいだ2時間くらい放置してたらバッテリーが0になってた。なんか変なアプリいれちゃったのかな。
— ok (@manie_okmt) 2021年1月10日
母が送ってくれた白米があと8キロくらい残ってるのを横目に見つつ玄米ご飯に切り替えたいなあなど
— ok (@manie_okmt) 2021年1月10日
実家が定期的にお米や野菜を送ってくれているから飢えずにすんでる。ありがたい。あと嬬恋の野菜はほんと美味しい。
— ok (@manie_okmt) 2021年1月10日
無人販売所にて。ふき味噌つくろっと。 pic.twitter.com/mL2pRcIsWF
— ok (@manie_okmt) 2021年1月10日
いつもわからなくなるんだけど、作品が好きでもその作り手の思想を好きになれないときはどうしたらいいのだろう。幻滅してしまって作品まで見たくなくなったり、あるいは私が作品の魂をちゃんと感じ取れていないんだろうかとか、色々落ち込むんだよな。
— ok (@manie_okmt) 2021年1月10日
よく耳にする「作品に罪はない」という考え方に半分賛同しつつも懐疑的なのは、作品には作者の魂がこもるべき、その魂と主張は一貫しているべき、という私の思い込みのせいなのかもしれない。
— ok (@manie_okmt) 2021年1月10日
◼️音楽/映画/本
まだちゃんと聞いたわけじゃないけど、どうやら私はThunderclap Newmanの「Hollywood Dream」というアルバムが好きなようで、他のものは今のところあんまりピンときていない。
今日も仕事しつつ映画。結局ほとんど仕事できず映画を観てしまった。
Mr.ビーンを初めて観た。
ビーン - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画
衝撃。観る前はチャップリンやジャック・タチのようにサイレントで笑いを取るコメディだと思っていたのだけど、Mr.ビーンの動作や喋り方は「マイ・ネーム・イズ・ハーン」に出てくる主人公リズワンのようで、気になって調べてみたらやはりアスペルガー症候群の方をモデルにしたという説があるようだった。
発達障害とメディア / 野沢 和弘/北村 肇【編著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア
ちょっと変わったオジサンが人々を騒動に巻き込むイギリスの人気テレビ番組「ミスター・ビーン」を見たことがあるだろうか。ローワン・アトキンソンの絶妙な演技が世界に笑いを巻き起こしたコメディである。ふつうの人が考えないようなことを考え、ふつうの人がやらないようなことをやる。いったいビーンの思考回路はどうなってるの? 笑いをこらえ切れずにテレビ画面に見とれた経験のある人は多いと思う。
そのミスター・ビーンは、アスペルガー症候群という発達障害の人の行動をモデルにしてキャラクター化したと言われている。
「マイネーム〜」で主演したシャールクも役作りに非常に苦労したとインタビューで述べていたくらい、障害への理解が多少進んだ昨今でもその障害を負っていない人が当事者の方を演じるのは難しいことだ。90年代では今以上に大変な苦労や努力があったのではないかと思う。
そして障害当事者の方への差別を助長しないことにも配慮していて、ビーンを悪役や単に変なやつで終わらせない心温まる爽快感のある脚本。
監督や俳優の技量に敬服した。観てよかったな。まあ、仕事はぜんぜん進まなかったけど。