百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々

10月13日~22日のはなし

■10/13(火)
ドゥルガーという神様のお祭りが始まりました。なんと今日から9日間やるそうです。

学校の友達が家に遊びに来たので駅まで送る途中、人々が踊りながら道を歩いているのを発見。思わず一緒に踊っていたらおばちゃん軍団に周りをがっちり固められ、その輪から出られないまま踊り続け移動。結局、一駅隣の町の寺院まで行ってしまった。
着いた場所はプージャー(お祈り)の会場らしく、「もうすぐプージャー始まるから参加してみなさい」とのことで約1時間半ほど待機し、ドゥルガープージャー開始。儀式の意味はわからなかったけど、とても興味深い体験ができました。
トイレに行きたくて仕方なかったことを除けば、本当に楽しい体験でございました。

 

■10/15(木)
先日踊りながら流れ着いたプージャーの会場に毎日通い、子供たちやおばちゃんたちと毎日アホみたいに踊っています。
パンジャービーダンスを踊っていたら、ベンガル系らしいおばさんから「こっちのほうが良いわよ!」とベンガーリーダンスを披露され、レクチャーを受けました。手の動きがちょっと盆踊りに似てます。

明日はキルタンと呼ばれる儀式があるそうで、女性だけで深夜まで踊り狂うんだそうです。リーダーっぽいおばちゃんに「アンタもおいで!」と言われたのですが、下宿先の門限の都合で無理そうです。残念。
ちなみに今日の儀式ではドゥルガー像にお供物の砂糖菓子を食べさせる(フリの)儀式をしていました。ドゥルガープージャーは9日間続くお祭りですが、儀式やお供物は毎日違うんだそうです。

今日は踊り狂ったあとにリーダー格のおばちゃんの家でコーヒーをご馳走になったのですが、薄々感じていた通り、このプージャーはスラムのコミュニティの人々が開催してるもののようです。ドゥルガー像はみんなでお金を出して買ったとのこと。
とはいえ、本人たちが「スラム」と呼んでいるわけではなく、「Slum Study Center」という看板の掛かった家があったのでスラムなのかなと考えているだけですが。

とりあえず、私の両手両足が一緒に動いてしまうロボットダンスでも「良い踊りね」と温かく受け入れてくれるここの住人たちに感謝。いっそ流行らせようと思ってます。

 

■10/17(土)
学校の友人に「Japan Fundation」というものの存在を教えてもらい、そこに図書館があるというので出かけてきました。登録に必要な書類や写真があることは予め聞いていたので、当日その場ですぐに利用登録できました。
自宅から取り寄せて読もうかと思っていたU.ブターリアの「沈黙の向こう側」が置いてあったので早速借りることに。さらには保坂和志の「生きる歓び」まで置いてありました。保坂和志の本が他にもあるかなと探してみたんですが、この一冊しか見つからず。この図書館の選書係の人がなぜこの本をチョイスしたのか不思議ですが(芥川賞作家だからという理由なら「この人の閾」を置く気がするし)、個人的にはまだ読んでない保坂氏の本をインドで読むことができるので、嬉しいです。
もしこの図書館の選書にリクエストができるなら、保坂氏の「未明の闘争」や小島信夫の小説も置いてほしい。。

 

■10/22(木)
9日間のドゥルガープージャーも本日ようやく最終日。毎日踊り狂ったおかげで過去最高の筋肉痛を患っています。

最終日の本日は朝まで踊るらしく、23時過ぎに踊り子さんたちまでやってきました。「一緒に朝まで踊るわよ」と言うおばちゃんたちの包囲網をかいくぐって先ほどようやく帰宅。疲れた。
(普段は門限があるんですが、今日は大家が実家に帰っていたので、使用人に頼んで門を開けておいてもらいました)
明日は「ランガル」という炊き出しみたいなことをやるみたいで、でっかい鍋に今晩から仕込んで明日の朝に完成するとのこと。おばちゃんたちは踊りで忙しいので、作るのは主にお兄さんたちです。

このでっかいドゥルガー像はヤムナー川までトラックで運んで、みんなで沐浴して川に流す(ヴィサルジャンという儀式)らしいです。というわけで私もトラックの上で踊りながらヤムナー川まで行くことになりました。
こうやって川の水は汚染されるんだなあとしみじみしつつ、そこで沐浴することだけはなんとしても避けようと思っています。