百年の一日

インドとお酒に溺れている岡本の日々

書き起こし作業中

先日までの調査活動で録りためたインタビューや会話などを書き起こしてます。
調査の中で一番地味なくせに超疲れる嫌な作業です。ヒンディー語のキーボード入力やりにくいねん。

 

10時間分くらい音源があるんですが、2日間で10時間弱かかって30分ほどの書き起こしが終わったかどうかです。このペースだと、単純計算で全部書き起こすのに200時間かかるのかな?え?なにそれ?何日?

というわけで、日本に帰国してからも忙しくなりそうです。。

 

ヒンディー語は、Bhasha Indiaというサイトで公開されているソフトで入力しています。

BhashaIndia :: Download Indian language tools and utilities

Microsoftは最初から「トラディショナルキー」という方式でヒンディー語の入力ができるようになっているんですが、これがキーボードのアルファベットと対応してないので非常に使いにくい。多分トラディショナルとか言ってるくらいだから、インド人はこっちのほうが打ちやすいのかもしれないけど。

上記のBhasha Indiaというサイトのソフトは、キーボードのアルファベットと対応している(フォネティック)なので、感覚的にやりやすい。

とはいえ、あくまでMicrosoftの入力方式と比べたらの話。たとえば潜在母音をぜんぶ打たないと結合文字になってしまったり、”औ”は「oo」「ao」と入れても出ず「au」と入れないといけない。(確かに正しい発音は「オー」ではないけど、つい癖で「oo」と入れてしまう…)

 

できれば予測変換付きで、ooと入れちゃっても勝手に直してくれたり、スペルミスしても正しいスペルに置き換えてくれるソフトがあれば良いなあ。
どうもGoogleの入力ツールがそんな感じらしいので、試してみるかどうか考え中です。

Try Google Input Tools online – Google Input Tools

 

 

10月の勉強時間と振り返り

10月の勉強時間(分)は2262分。時間にして37時間ちょい。

2000分を超えたと思うと「おおー」と思うけど、平均して1日1時間くらいしか勉強してないということなので、全然まだまだでした。

 

10月1、2日のあたりはインド行く直前でバタバタしていて勉強できず、後半の勉強してない日は主に調査活動で外出がメインだったようなときです。たぶん。(調査活動は勉強時間外)

 

11月は10月を超えることを目標にがんばる。

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うっとうしい季節を終えて

ついこの間まで天気予報に「うっとうしい」と表示されるほどの気温だったのに、いつの間にか涼しくなっていた。ディワーリーのあとは何故かいつも涼しくなる。そんなことインド人ならみんな知っている。月の満ち欠けと共に生きる方が、太陽暦で暮らすよりよっぽど自然なことなのだろう。

デリーの冬はきちんと寒い。今年も寒くなる気配がする。一年で一番好きな季節。今回はデリーで冬を迎える前に帰国だけども。


ハロウィンっぽさの全くないインドで迎える3回目の秋。
33年前の今日、インディラ・ガンディーが暗殺され、夜中からデリーで暴動が始まり、3000人のシク教徒が殺された。そしていまだに、主犯は誰も逮捕されていない。

明日から3日間は、彼らの追悼式典に参加してきます。研究の一環でもあるけれど、個人的にずっと彼らを弔いたいというか、向き合ってみたいと思っていた。

そしてありがたいことに、色んなご縁が繋がって通訳と解説をしてくれる人が見つかりました。今まで儀式の意味も歌の意味もちんぷんかんぷんでしたが、これでようやく3年越しに意味がわかりそうです。笑


「笑っている時は笑っている、それでも悲しみは心の中にずっとある」
インタビューの中で聞いた言葉。つらい記憶を掘り返して話を聞かせてくれている人々を裏切らないためにも、もっと頑張って良い研究成果を残したい。彼らについて、本を書きたい。

それはお前の欲望のためなんじゃないか、お前が出世するために彼らが使われているだけじゃないか、と言われれば、正直、何て答えたら良いのかわからない。ただ、とにかく彼らを裏切りたくないという気持ちだけは嘘じゃない。

 

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外国語の習得はどうやったらできるのか②

前回の続きみたいなもんです。

bharatiiya.hatenablog.com

 

前回、「習得っていっても目的によって必要なレベルやスキルが違うよね。まず目的を持とうね」っていう前提みたいな話をしました。

そこから話を進めると、次に大事なのは単語なんじゃないかと思います。

勉強で大切なことはいかに継続するか、です。当たり前だけど、語学だってやり続けないと上達しません。(ものすごい天才は除く)

で、そう考えると単語を覚えることはやっぱり大切です。

語学のスキルは主に「リスニング(聴いて理解できること)」「リーディング(読んで理解できること)」「ライティング(物事を書いて伝えられること)」「スピーキング(物事を話して伝えられること)」に分けられますが、単語を知らないと何にも理解できないし何にも伝えられない。それだと面白くないので勉強するモチベーションを維持できない。少なくとも私は無理っす。

 

単語より文法を優先する人もいますが、ぶっちゃけ日常会話で全く使わない文法もあるので、それこそ目的にあわせて文法にどれくらい重きを置くか決めればいいと思ってます。

ヒンディー語みたいに馴染みのない文字の場合は、文字が読めるようになることも大切ですが、まあ、これも会話が目的の人なら後回しにしても良いと思います。けっこう大変ですが、アルファベットやカタカナで無理やり表記できるしね。
ちなみに自分は文字を真っ先に叩き込みますが、それは現地調査をするために「文字を読むこと」が必須だからです。あと、私は単語を書いて覚えるタイプなのも関係してます。

 

さて、単語をどうやって覚えるか。

これが多分、色んな人がつまづいてるところなんじゃないかなーと思います。自分も単語を覚えるのは苦手だし、10年やってるヒンディー語だってまだまだ語彙力が未熟です。

単語を覚えるのは、よっぽど記憶力の良いおばけみたいな天才じゃないかぎり、地道にやるしかない。とにかく繰り返すこと。ていうかそうじゃない方法があるなら教えてほしい。

書いて覚えられる人、見て覚えられる人、聞いて覚えられる人、色々組み合わせて覚えられる人と、方法自体は色々あると思うんですが、記憶には忘却曲線ってのがあるんで、覚えたことは時間経過とともに必ず忘れます。脳みその構造が同じである限り全員そうです。前日に学習した単語の1割未満しか翌日覚えてないっていう事例もあるそうな。

記憶を維持するためには、定着するまで何度でも繰り返す必要がある。

昔通ってた予備校の先生が「覚えたものは忘れるために覚えていると思え」「忘れて記憶して、を繰り返していると、そのうち覚えたという実感もないまま自然に出てくるようになる。それが“定着”だ」みたいなことを言ってました。

というわけなんで、単語帳に何回も同じ単語を書いてしまう何度も同じ単語を辞書で引いてしまう前日覚えていた単語が出てこない、みたいな話は当たり前なんです。
それでも心折れずに、馬鹿みたいに何度も同じことを繰り返すことで、ようやく単語を覚える(定着させる)ことができるんです。

人によってその繰り返しの回数は異なると思います。それはたぶん、記憶力の良さとか要領の良さとかが関係してるんでしょう。あと、実際に会話の中や作文の中で使ってみると繰り返す回数が減るような気もします。インプットだけじゃなくてアウトプットしたほうが良いってことですね。なんでなのか知らんけど。

 

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私は要領が悪い人間の典型例みたいなやつなので、一つの単語を覚えるのにめちゃくちゃ時間がかかります。1ヵ月以上かかっても覚えられない単語があります。
時々、「岡本さんは語彙力あるよね」って言われるけど、それは10年間、忘れては覚えて…を馬鹿みたいに繰り返してきたからです。もっと要領良い人なら10年で私の倍は覚えられる。

それでもインド関係の仕事で食べていくことを目的にしている限り、ネイティブ並に言葉が話せるようになりたいと思うし、単語をもっとたくさん、深く知りたいと思う。

 

まとめると、単語を覚えるには「心折れないこと」が大切だなと。忘れて覚えてを繰り返すのが基本。

以上っす。

 

次に書くことあるかわからないけど、書くのであれば「アウトプットとインプット」について書くかなあ。

外国語の習得はどうやったらできるのか①

多分もう何千万人(もっとか?)が今までに考えてきた、考えつくされたテーマだと思う、「外国語の習得」。そんな大それたテーマに新しく付け加えることは何もないんですけど、なんか私の周りで「どうやったら○○語ができるようになるんだろう」みたいな話をよく聞くので、自分なりに考えてみました。

 

そもそも何をもって「習得」とするのかも定義が曖昧ですが、そこらへんは自分の目的にあわせて考えればいいんだと思ってます。

ビジネスマンが一人で出張しても困らないように英語を習得するのと、研究者が英語論文書くために英語を習得する、では求められるスキルやレベル(専門用語とかも含め)が異なってくるでしょう。どっちがレベル高い低いではなくてね。

「でも文法は必須だよねー」…ということもなく、例えばバックパッカーにとっては正しい英文法を習得するよりも、とにかく英単語を詰め込んだり耳を慣らしてリスニング能力を高めたりするほうが役に立ったりします。会話するのも最低限の文法知識があれば問題ないでしょう。たとえば過去時制がわからないと結構つらいけど、過去完了形がわからなくても普通の会話では困りません。

 

というわけで、言語の「習得」というラインもその人の目的によって変わるもんです。言語を習得するために一番大事なのは目的なんだよってお話。

 

じゃあ、目的が特にないまま外国語を勉強するとどうなるのか?

これは実体験ではっきり言えますが、まったく上達しません!!!笑 (語学が趣味の人の場合は違うかもしれませんが)

私は外国語ばっか教えてる変わった大学の学生だったので、なんとなく面白そうだなというだけでマラヤーラム語(インド・ケーララ州の言語)とベンガル語チベット語スワヒリ語を履修してましたが、このうちベンガル語以外はほとんど話せないままで終わりました。文字や文法も履修終わって数日後には忘れているレベル。まあ、私がめちゃくちゃ不真面目な生徒だったということもあるんですけど。

なんでベンガル語だけ少しはできるようになったかというと、ベンガル語圏の街・コルカタにホームステイしていたことがあって、その家族や友人と連絡を取る時にベンガル語を使えたら面白いだろうなという考え(目的)があったからでした。(でももう文字の読み方忘れた)

韓国語も少しわかるんですが、これも会社で仕事をしていたときに韓国向けの取引をしていて、そのうち一人で出張に行かせてもらうようになったので、嫌でもやらなくちゃいけなくなったからです。

 

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まったく読めないけど、これはタミル語かな。読みたいという強い気持ちがあれば勉強するモチベーションになるし、本当に読めるようになる。

 

 

なんか長くなりそうなので、いったん終わり。

次は「単語をどうやって覚えるか」について考えてみようと思います。

勉強時間とモチベーションの話

トップにもあるように、自分はインド関連のことで生活できるんならなんでもいい、何でも屋として生きていきたいと思っている。

でも、もしできるなら、今やってる研究をそのまま仕事にできたらいいなあと思う。それは研究者や教育者としてでも、NGOやどこかの機関で専門知識を活かした仕事でも、なんでも。

 

自分の研究者としての資質はあんまりよろしくない、というか、勉強に集中できないという決定的な弱点がある。同じ姿勢で同じ場所で本を読み続けたり物を書き続けたり、ができない。
みんなそういうもんかなーと思っていたけど、ある日同じ研究者を目指す友人が家に泊まりに来たとき、恐ろしいくらい毎日何時間も研究書を読んだり物を書いたりしていたのを見て「ああ、自分がダメなんだな」とはっきり悟った。

 

その友達が「ダメだと思うと脳みそが委縮して本当にダメになる」と励ましてくれたのと、まあきっと私にも一つくらい良いところはあるだろうという本来の楽観的な性格のおかげで(せいで?)、研究者になるという夢はまだあきらめてません。

とかく研究者を目指すならまず勉強であるし、勉強は習慣みたいなもんだから、毎日続けることが大事だろう。ただ、「続ける」ということも苦手な性格なので、少しでもモチベーションが保てるように、「見える化」と「ご褒美」を使って自分を励ましている。

見える化は、勉強中は時間を計測して、それを一日の終わりにMy Statsというライフログアプリに打ち込む。

www.mystats.net

勉強時間と質はもちろん比例するものではないから、勉強時間ばっかり気にするのはダメだとは思うけど、自分の場合はまず勉強に集中できないこと、すぐ怠けたがる癖があることが問題なので、習慣づけのために今は勉強時間に重きを置いてます。


ご褒美もそういうアプリを使ってやってます。たとえば1日1時間以上勉強で1ポイント、3時間以上で2ポイント、5時間以上で3ポイントと決めて、20ポイントたまったら映画を観るとかレコードを買うとかの趣味ができる、みたいな感じで。

 

このブログを始めた理由も、自分の勉強内容や勉強時間を通りすがりの誰かにでも公開することで自分を律することができるかなあと思ったから。「そのブログを書くために時間を使うならその分勉強しろよ」というツッコミはもっともなんだけど、自分は誰かに見られているほうが勉強はかどるタイプなんで仕方ない。

 

つらつらと書いてきたけど。

使ってるアプリに、グラフを画像として保存できる機能があることにさっき気付いたので、8月・9月と10月の7日までの勉強時間を載せておこうと思います。

8月:合計1,391分

9月:合計261分(少ねえ…)

10月7日まで:537分

 

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JFライブラリーは快適

デリーの南のほう、Moolchand(ムールチャンド)というメトロ駅付近に、日本の国際交流基金(Japan Foundation)の建物がある。

The Japan Foundation, New Delhi

 

日本文化や日本語をインド人に紹介して国際交流などなどを目的にしている機関らしいけど、そんなことはさておき、現地に住む日本人にとってはここの図書館がかなりオアシスだったりする。

 

まず、ジャンプが読める。日本に遅れること1〜2週くらいで読める。これまじで素晴らしいよ。

もちろん日本の小説も充実している。学術書(インド関連が多い)や新書もあるので、インド関係の勉強をしているような日本人留学生にとっても利用する価値があると思う。

 

なにより良いのが、雰囲気だ。

ここまじでインドなの?ってくらいに図書館内は静かなのだ。館内は綺麗だし、めちゃくちゃ集中できる。

たまに「日本人ですか?日本語教えてください」と話しかけてくるインド人もいるけど、嫌ならちゃんと断ればあっさり引き下がる人が多い。(私は日本語話者でも日本語を教えられるスキルはなく、間違ったことを教えるとあなたのためにならないから、と説明している。)

 

ただ、最近になってルールが変わったみたいで、午前の部(11時〜14時半)と午後の部(14時半〜18時半)が完全入れ替え制になったらしい。

今日は半年ぶりくらいに行ったのでそんなルールを知らず、ランチ前後で利用しようとしたらクロークのお姉さんに注意されてしまった。でも、最後は「まあライブラリアンに見つからなきゃいいから。黙ってればいいのよ」とな。おかげで午後もちゃんと勉強できたので助かりました。

 

Moolchand駅にはもう1つオススメの場所がある。駅出てカフェのすぐ横にある食堂のナンが美味しいのだ。

焼きたてのマッシュポテト入りナンをバター入り豆カレーにつけて食べると…(=´∀`)人(´∀`=)

 

家から1時間かけても行きたい図書館と食堂のお話でした。

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